福里安展さんは昨年、2016年11月19日に急逝されました。
ガンで闘病中でしたが、奇跡的な回復で渾身のCD『与那国島の子守唄と童謡』出され、いよいよ与那国島の古謡の録音に意欲をお見せになられてたところでした。
大変残念なことですが、福里さんでしか成し得なかった与那国島の子供たちの歌を残す事ができ、福里さんもきっと天国で満足されていることと思います。マルヨシレコードとしても少しでもそのお手伝いができたことは誇りに思います。
ご冥福をお祈りします。
マルヨシレコード代表 澤渡嘉明
八重山諸島の最西端で、古くから民謡の宝庫でもある与那国島。そこに伝わる子守唄と童謡がシマの古謡を唄い継いできた名手、福里安展により初めてCD化された。
福里安展の父、福里武市は60年代、与那国島の古謡を初めて工工四に作り上げた編纂者の一人で民謡の名手でもある。子守唄と童謡の工工四の編纂も手がけたが、曲の収録を待たず他界。
息子、安展は父が遺した唄を伝えていくべく演奏活動を続けるとともに、長年の夢であった父が編纂した童謡・子守唄の工工四の曲の収録を試みた。歌の完成に6年をかけた後、マルヨシレコードから福里安展の初CDとしてリリースすることとなった。
CD「与那国島の子守唄と童謡」では当時の島の子供たちの様子や島の生活が素朴に、彼ならではの温かみを感じさせる声でやさしく、時に力強く歌われている。安展の父への思い、また今は失われてしまった島の生活への郷愁を感じさせれる歌声がしみじみ聞ける